2008年2月22日金曜日

ワイルドライフマネジメントを「みんなでね」?



今週は,北海道富良野市にある北海道演習林へ出張してきました.


この地域では最近,エゾシカの増加が問題になっています.そこで演習林でも本年度からモニタリングや被害調査を行い,地元の農協さんや猟友会と協力して,積極的&科学的に対応していこうというわけです.で,三月に実施する調査の下見に行ってきたわけです.


写真は,シカの足跡を辿って行って見つけた「寝屋」(ウ○コつき.スノーシューはスケール用)です.雪の上ではシカの痕跡が見やすいため,夏より冬のほうが彼らの生活ぶりがよく分かるようです.


このプロジェクトでは,行政の方や猟師さんとお話させていただく機会があるのですが,本当に勉強になります.野生動物行政の先進県(道)だけあって,ワイルドライフ・マネジメント(野生動物保護管理)に対する市民の理解が非常に進んでいる印象を受けます.それに,皆さんなんか妙に明るくて前向き.やる気まんまん.なんかもう,外国みたいですよ?ここまで来るのには,道環研をはじめ地元研究者の方々が長いこと地道に努力されてきたんだろうな……と思うと,目頭が熱くなります.


翻って,わが秩父演習林では北海道演習林よりずっと早くから科学的なモニタリングや被害対策に取り組んできました.でもなんか暗い.「また柵壊された(怒)」みたいな.暗い!


秩演でも,もう少し明るく前向きに,地元と連携して,シカ問題に取り組めないもんでしょうか.現在サポーターさんには,ライトセンサスや柵はりに協力していただいていますが,希望があれば捕獲・解体の見学やシカ肉の有効活用等で活動をしてみるとか.まあ,本来そーいうのは県政課題だし,下手すると休日出勤とかにもかかってくる話なので,慎重に検討すべきではありますが.皆さんからいろいろご意見をいただければ幸いです.(makizoh)





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